【韓国グルメ】都心の活魚市場;東京といえば”築地市場”ソウルといえば”鷺梁津水産市場”(ノリャンジン・スゥサンシジャン)

東京の台所と言えば築地市場、ソウルの海の台所と言えば鷺梁津水産市場(ノリャンジン・スゥサンシジャン)といえる。空港からソウル市内に入るリムジンバスを乗れば、ソウル市内に入る前に一度は建物と看板を見かけた人もあるかもしれない。道路を挟んで左側向こうには漢江(ハンガン)に隣接した63ビルが見える。ソウル地下鉄1号線と9号線のノリャンジン駅から徒歩で5分の所に位置するノリャンジン市場は、新鮮な魚の宝庫でグルメの聖地でもある。大都会の中でこれだけ新鮮で安い魚を食べられるところはここしかないだろう。この市場の自慢は数十種類活魚と活貝類である。

1927年に開場し、今年で88年になる魚卸市場は、約100の老舗が各種活魚を店や一般消費者に販売している。この市場の特徴は、魚を売るところと食べるところが別であることだ。釜山のチャガルチ市場に行ったことがある人はなじみの仕組みかもそれない。

市場を歩いていると買い物に来た客が店主となにか激しく議論をしている。議論というよりはカニを買いに来た客が値引き交渉をしているようだ。市場ならではの光景である。″サゲヘジュセヨ″(安くしてください)が耳にのこる。

魚屋で目当ての魚や貝類を購入すると、店主はその場で魚を料理して出してくれるお勧めの食堂を紹介してくれる。魚は魚屋でさばいて刺身にして食堂まで持ってきてくれる。魚以外も購入して食堂に持ち込めば、料理してもらえる仕組みである。食堂では、お酒とチゲ鍋、サンチュウ、味噌等を提供してその料金を取る。今回は、兄弟商会(ヒョンジェサンフェ)を訪れた。

せっかくなので今回は、刺身盛り合わせとタイの兜焼き、メウンタン(塩味チゲ鍋)、ナクチ(イイダコ)、ウニを注文した。食べきれるかやや心配だが存分にノリャンジン市場を味わっていこう。

テーブルに座ると、注文も聞かずに野菜セット、キムチの盛り合わせが出てきた。これは、韓国ならではの食堂文化だ。

今回の狙いの魚は、ミンオという魚で日本では鮸(ホンにべ)という。日本では乱獲で最近はあまり見かけない魚であるが韓国では夏バテのスタミナ料理として値が張る高級魚である。オフシーズンにいくのが安く食べられるコツだ。身は柔らかく淡白な味が特徴だが、珍味は浮き袋と皮である。浮き袋は魚とは思えないほどコリコリして、さらに噛めば噛むほど香ばしい。これは珍味だ!

食べ方も変わっている。浮き袋と皮はわさび醤油やゴチュジャンではなく、塩ゴマ油に付けて食べる。一見魚にごま油はその味が想像できないだろう。しかし、これがまた似合う。ネタの香ばしさとごま油の風味が信じられないほど口の中で広がる。うまい!

ミンオの味に絶賛していると、皿いっぱいのドでかいタイの兜やきが出てきた。大きさにビックリ!その迫力にまけそう。味はどうかな、、、、。あれ!これがまた香ばしくてタイの旨みが凝縮されている。幸せである。実を言うとこれは店主からサービスでいただいたものだ。遠い日本から来てくれたお礼と言われた。うれしい!刺身とタイの兜焼きを食べ終える頃、鍋が登場した。韓国鍋と言えばトウガラシを一杯入れた真っ赤で辛い鍋を想像するだろうが、でてきたのはニンニクがきいた塩味鍋だった。
魚のあらから出ただし汁とふんだんに使った野菜から出たうまみが塩とニンニクで絡み合い濃厚な塩ラーメンのスープを連想させる味だ。刺身の記憶がどこか飛んでしまった!それにご飯がすすむ。

鍋の汁まで飲みほした私たち一行は、食堂を後にし、次の旅先へと駅に向かった。その途中でノリャンジン市場で30年余りコーヒーを売っているおばあちゃんに出くわした。しかも、インスタントコーヒーだ。

インスタントコーヒーといっても、韓国独特のダバンコーヒースタイル(コーヒークリ―マーと砂糖を多めに入れたもの)。おばあちゃんが手慣れた手つきでさっさっと作ってくれた。これがまた甘くて美味しい。なんか懐かしい味がする。ダバンコーヒーを最後に膨らんだ腹を息苦しくノリャンジン市場を後にした。

「基本情報」
住所: 688 Nodeul-ro, Dongjak-gu, Seoul, 大韓民国
最寄駅:地下鉄1・9号線鷺梁津(ノリャンジン)駅。徒歩で5分
連絡先:+82-2-814-2211
営業時間:1:30~22:00(食堂は7:00~24:00) ※活魚を除く海産物(ワタリガニ・エビ・貝類など)は4:30~21:30
休業日:年中無休※お店により休業あり(夏季、旧正月、秋夕など)
予算:一人30,000ウォン~

 

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